「ヘンなお客がきた!」 《 外食じいさん 編 》


ご近所の人なのか、ちょっと離れた所の人なのかよくわかりませんが、自転車で来る80近いおじいさんのお客がいます。
年の割りにまだまだ元気で健脚そうなので、ひょっとしたら離れた所からわざわざ来てくれているのかもしれませんが、
ときどき来るじいさんで、午前中、必ず同じお弁当を2つ買っていくお客がいます。
それが“外食じいさん”です。
ひとつは朝、もうひとつは昼に食べるために買っていくのですが(しかも結構ハイカラな弁当)、
「何も同じ日に続けて同じ弁当を食べなくても・・・」と思ってしまうのは僕だけではないと思いますが、どうですか?
このお客もたまにだけど、結構長く来てる人です。
お弁当なので、レジで「温めはどうしますか?」と聞くと、初めのころは「俺は弁当は温めねぇんだ。
このままでも結構あったけえだろ。俺はこのまま喰う主義なんだ。」と言って、しばらくは温めることを拒否していたのですが、
最近は「一個は温めてくれぇ。やっぱ弁当は温めねぇとな。」というセリフに変わりました。
まだまだ元気そうだけど、やっぱりもうそれを貫けるほどの若さ(?)はなくなったかな?
それとも温めたときの美味しさに目覚めたとか?
で、お弁当を買いに来ると必ず決まって「俺はもう40年近く外食なんだ」と語っていきます。
自慢になることではないことだとは思いますが、奥さんを亡くされたか何かと思うとちょっと気の毒かな、とは思います。
で、少し勝手に話をして帰っていきますが・・・・・・温めたひとつの弁当は、いっつもお店の敷地内の片隅で、
ベタッと腰を下ろして食べていきます。
それも暖かい日ならまだわかりますが、ちょっとくらいの雨の中でも、すごく風の強い日でも、いつも同じように
壁にもたれ掛かってのんびり弁当を食べて行きます。

はて・・・?
このじいさんにとっての“外食”って建物の外、空の下で食べることが外食なのか!?
確かにそれこそが“外食”なのかもしれないけど、かなり変わっていると店員の間でも有名なお客のひとりです、
外食じいさん。




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